デンマーク王室と日本
アメーリェンボー城クリスチャン8世宮殿、豪華階における特別展(開催期間 6月17日~9月3日)
当博物館は、数世紀にわたるデンマーク王室の日本への多大な関心を披露する特別展を催し、日本・デンマーク外交関係樹立150周年を祝います。王室の公私にわたる所蔵品、とりわけ、優れた日本の美術・工芸の珠玉の品々を、ぜひご覧ください。
デンマーク王室と日本 high-res photos: Japan in the Royal Family, PR photos

博物館補修室の補修員が、19世紀の日本製のもろくなった1隻の絹製屏風を修復しているところです。金糸を用いた貴重な屏風の品々は、以前は皇室・将軍家・その他名家が所蔵しておりましたが、19世紀の時代の進行に伴って、ヨーロッパ各国の君主に贈り物として寄贈されております。(王室史料コレクション蔵)

18世紀の日本の蒔絵の飾り棚。シャロテ・アメーリェ王妃(1650-1714) が異国趣味の小物の蒐集棚として使用されました。稀覯品は 宮殿来訪客に披露され、話題づくりに役立ちました。ヨーロッパ仕様として飾り棚には、金箔を配した木製の脚が取り付けられています。(王室史料コレクション蔵)

17世紀後期の作と思われる日本の蓋付き花瓶。約85センチメートルの高さの素晴らしい伊万里焼の陶磁器の花瓶で、この種の大きさの陶磁器はヨーロッパでは人気がありましたが、18世紀になるまでヨーロッパでは製作されませんでした。現在、この花瓶は王室史料コレクションが所蔵しておりますが、日本・中国の陶磁器を大がかりに蒐集されていたソフィーイ・マウダリーネ王妃(1700-70)によって所有されていたものです。この花瓶は1953年に陛下が皇太子時代に初めてデンマークをご訪問された際、ご覧になられた展示品の一つです。